『デビューボの泉』第八回 : 正論、僕の世界観を守って!
あなたに向けられた憎しみを微笑みへと変えてくれる『デビューボの泉』へようこそ。これまで多くの先生方にご登場いただきましたが、その先生方に貴重な紙面を提供しているのが産経新聞社+扶桑社タッグのオピニオン雑誌『正論』です。『正論』ではここ数年間、ほぼ毎月のようにデビューボな記事を掲載し続けてくださっているので、今回は全タイトルをチェックしていきたいと思います。インパクトを強調したいため、あえて「刺身」で味わっていただきましょう。なお、「chikiはこれを全部読んだんだなぁ」と呆れながら読むと、効果も倍増でオススメです。
日本で改革=革命が進行している。止めねばならん! 今から『正論』がそれを暴きますぞ! というわけで、この頃から毎月のように、フェミニズム批判が展開されだします。わくわくです。
まずは、早くもデビューボという名言が誕生します。クオリティ高いですね。なお、本文については一応macskaが言及しているのでご覧ください。
既にお気づきのとおり、一連のネガティブキャンペーンは、基本的には「反体制」というスタンスにたっています。若い頃の血がうずくのかなんなのか分かりませんが、「!」がやたらと目立ちます。元気ですね。
先生方は本気です。
先生方は政治に熱心です。
不都合なものは、とりあえず「原理主義」とか「隠れマルクス主義」とか言っておきましょう。内容を飛ばし読みしても、フレーズだけで身体反応できる瞬発力を磨いてあげるのが大事です。
ポルターガイストじゃ。天狗じゃ、天狗の仕業じゃ!
敵は逃げ出したぞ。「良識」と言う名のレッテルで、追い込め追い込め。言い訳なんて、聞くものか。
「やっぱり」がポイントです。
想像力が枯渇してきた論点が一通り出尽くした観があるので、色々な小ネタが登場してきました。
- 増谷満「闘いはこれからだ! ネット言論にみるフェミニズムの横暴」04年09月号
「フェミナチを監視する掲示板」の管理人さんも寄稿。みんなで連帯じゃ〜。
敵は魑魅魍魎、こっちは常識。これ王道なり。
「新しい歴史」を作って多くの人の驚きを集めた論文。さすがはヤギ染色体…じゃなかった、Y染色体説の人、視点が違う。
- 光原正「フェミニズム世界革命を阻止せよ1 過激派操る「国連」に騙された日本の男女共同参画」05年03月号
- 長谷川三千子「ホントは怖いフェミコード」05年03月号
- 野牧雅子「日教組のジェンダーフリー隠しと現場の暴走」05年03月号
- 林道義「ソフト路線に転じたフェミニズムの新たな罠 はっきり言おう! どんなに衣装を替えようともその正体は共産主義の亜種である」05年05月号
- 光原正「フェミニズム世界革命を阻止せよ2 アメリカ「10年戦争」の教訓は無視された」05年06月号
- 千葉展正「教科書は国民の手に取り戻せたか ジェンダーフリー隠しに手を貸す文科省」05年06月号
- 野牧雅子「性教育の伝道者のTVデタラメ発言に反論する」05年07月号
- 光原正「フェミニズム世界革命を阻止せよ3 「男女共同参画」その欺瞞の系譜とレトリック」05年09月号
- 山谷えり子・中條高徳「経済界も注目! 男女共同参画の欺瞞と驚愕の性教育」05年10月号
- 桜井裕子「セックスアニマル育てる性器・性交教育の実態」05年11月号
- 桜井裕子「猪口さん、ジェンダーフリー推進の旗を降ろして」05年12月号
論点は出尽くしたし、コネタも出尽くしたけど、もうすぐ男女共同参画基本計画が改定される時期だったので、議論をさらにもう一周させています。さすが『正論』、大人の知恵が働きまくりです。10万部売れる人気度は伊達じゃない。タイトルだけでこれほどの威力、というわけで特別に『正論』自体に92デビューボ差し上げたいと思います。おめでとうございまーす。